
ひとくちで目が飛び出た、最初の一皿|サンセバスチャンのピンチョスとバスクチーズケーキ

トマト祭りが終わってから、スペインのバスク地方のサンセバスチャンに移動しました。
正直に言うと、そこまで大きな期待はしていませんでした。バルセロナでもバレンシアでも、スペインのご飯はすでに美味しいものばかりだったからです。その期待が、最初のピンチョスひと口で気持ちよく裏切られることになります。
旅の全貌はこちらです。
2週間ヨーロッパ一人旅の全記録|スペイン・イタリア・ドイツ・イギリス周遊
サンセバスチャンといえば、美食の街であり、観光都市としても有名です。自分が好きな高城剛さんも本を書いています。複数の知人からも「良いよ」という話を聞いていて、せっかくスペインにいるなら訪れようと思い、今回の旅程に組み込みました。
Amazon.co.jp: 人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―― スペイン サン・セバスチャンの奇跡(祥伝社新書284) : 高城 剛: 本
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サンセバスチャンへのアクセス
サンセバスチャンはバルセロナやマドリードなどの主要都市から少し離れた場所にあるため、あまりアクセスは良くありません。バルセロナからだと時間はかかりますが、バスで移動するのが一番安く上がります。
日本の夜行バスよりも、シートが広くて快適でした。

バルの聖地サンセバスチャンへの行き方を考え抜いた結果【徹底検証】|チェンマイちゃんねる
世界一の美食街、バルの聖地サンセバスチャンまでの行き方について、バス、飛行機、鉄道にわけてまとめました!またスペインを旅行する際に立地の悪いサンセバスチャンをどうルートに組み込むかも少し考えてみましたので参考にしてください!
自分もバスを使うつもりだったのですが、途中で旅程を変更したときにバスの予約変更をすっかり忘れていて、行きは飛行機でバルセロナからサンセバスチャン空港まで移動することになりました。空港から市街地まではさらに遠く、バスで1時間弱。本数も1時間に数本しかないので、想像より移動に時間がかかりました。
海が煌めくサンセバスチャン
滞在した2日間はあいにく天気に恵まれませんでしたが、それでも海をたくさん感じる2日間でした。サンセバスチャンはもともと漁師町だったほど海に近い街で、海岸や入江がとても美しいです。
最終日、少しだけ晴れて夕日を見ることができました。
港町としての歴史や、近くの海の生き物を知ることができる水族館も見どころです。水族館というわりに博物館的な展示も多かったのですが、ここに行ってから街を歩くと、サンセバスチャンへの愛着が一段と湧きました。海から始まった街なのだと、あとでピンチョスを食べたときに腑に落ちます。
時代によって貿易に使う船や航路が変わった話の展示
クジラの骨格
目が飛び出た、最初の一皿
そして、この街のハイライトはやはりバル文化です。
サンセバスチャンには街中にバルがあり、立ち飲み・キャッシュオン形式で少しずつ食べられます。値段もお手頃なのが嬉しいところ。それぞれの店の名物が「ピンチョス」で、食材を食べやすく串に刺して盛り付けた料理です。飲み物はワインを合わせて頼みますが、店によっては高い位置から注いでくれるパフォーマンスもあります。
カウンター越しに注文する立ち飲みバルスタイル

何かを食べて、ここまで美味しいと思ったのは久しぶりでした。
サンセバスチャンで初めてピンチョスを口にした瞬間、目が飛び出るほどの美味しさだったのです。魚介の素材のよさと、スペイン特有の油や調味料が、ワインにとんでもなく合う。さきほど水族館で見た「海から始まった街」が、そのまま舌の上に乗っているような感覚でした。この一皿が、そのあとの2日間の食べ歩きを全部期待に変えました。
最初に食べた、忘れられないピンチョスです
巡ったバルを紹介します
最初の一皿で火がついて、2日間でいくつものバルを巡りました。なかでも印象に残った店を紹介します。
La Viña(バスクチーズケーキ発祥の店)
サンセバスチャンのあるバスク地方は、いまや世界中で見かける「バスクチーズケーキ」発祥の地です。La Viñaはその発祥の店。表面を強く焼き上げ、中はとろりとさせるあの製法が、ここから広がりました。
ホールケーキからすくって盛ってくれます。クリーミーで美味しい。
La Espiga / Antonio(トルティーヤの店)
この2軒では、スペイン風オムレツのトルティーヤをいただきました。卵とじゃがいものシンプルな一品ですが、店ごとに焼き加減や塩気が違って、食べ比べるのが楽しいです。La Espigaはシーフードのピンチョスも評判で、次に来たら必ず試したいと思っています。


Ezkurra Taberna
地元の人で賑わう、雰囲気のいいバルでした。

Bergara
サンセバスチャンのピンチョス文化を築いた名店のひとつとして知られています。串に刺さった一品でも、盛り付けの華やかさが際立っていました。

Gandarias(締めのウニと蟹のタルト)
日本人の観光客がとても多い店でした。チャングーロ(蟹のタルト)とウニが絶品で、最初の一皿で上がった期待値を、最後まで裏切りませんでした。

おまけ:快適なゲストハウス
最後に、宿泊先も紹介します。選んだのはA Room In The City Hostelという場所です。ホステルですが、ものすごく快適でした。小学校をリノベしたようなきれいな施設で、荷物の預かりもあり、中庭にはバルまであっておすすめです。
夜には滞在者どうしで交流していました
www.booking.com/hotel/es/a-room-in-the-city.ja.html
期待していなかった街で、最初のひと口に打ちのめされる。サンセバスチャンは、歴史と美食、そして海の美しさが一度に味わえる街でした。
次はバルセロナへ向かいます。
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