スペインのトマト祭り『トマティーナ』に参加してきた|2023年ブニョール体験記

スペインのトマト祭り『トマティーナ』に参加してきた|2023年ブニョール体験記

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「世界の果てまでイッテQ」で放送されて日本でも一躍有名になったトマト祭り(La Tomatina)。自分は2023年にスペインのブニョールへ足を運び、実際に参加してきました。テレビで見て「いつか行ってみたい」と思っていた祭りに、ようやく飛び込んできた記録です。

参加前は「チケットはどこで買うのか」「何を持っていけばいいのか」という情報が散らばっていて、なかなか全体像がつかみにくかったので、体験をもとにひとつにまとめておきます。

チケットの買い方

事前のチケット購入は必須です。当日現地で買えるわけではなく、オンラインで事前に手配しておく必要があります。公式サイトや代理店を通じて複数のプランが提供されていますが、自分はスマホから以下のサイトでチケット・送迎・パエリアのセットをまとめて購入しました。

事前に調べるといろいろな情報が飛び交っているので整理が必要です。公式サイトからのチケットなのか代理店経由のチケットなのか、バスの運営主体はどこか、荷物預かりはあるかといった点が混在しています。購入前に「どのプランが何を含むか」を一つひとつ確認してから選ぶのがよいと思います。

なお、トマト祭りには前夜祭・本祭・後夜祭の3部構成があるようですが、自分が参加したのは本祭のみでした。

持ち物と衛生面の注意

事前に「髪の毛や体の隙間にトマトが入り込む」「トマトが不衛生で体調を崩すことがある」という話を耳にしていたので、しっかり対策して臨みました。実際にこの対策のおかげで祭り当日は体調を崩さずにすみましたが、2日後から鼻風邪を引いてしまいました。トマトまみれになった後の衛生管理と、念のため風邪薬を持参しておくことをおすすめします。

ゴーグル

日本から水泳用のゴーグルを持っていきました。祭りの途中で曇って視界が悪くなりますが、それでも目を守るために必要です。マストアイテムだと思います。

シャワーキャップ

キャップを持参していたのですが、たまたま同行者がシャワーキャップを持ってきていて分けてもらいました。これのおかげで髪の毛の中にトマトが一切入らずにすみました。「数日間、髪を洗うたびにトマトの破片が出てくる」という話を事前に聞いていたのでかなり助かりました。シャワーキャップを持っていくことをおすすめします。

捨てていい服と靴

トマトまみれになると臭いや汚れがひどく、洗濯してもう一度着るのは難しいです。着替えを持参して、会場周辺のゴミ箱で捨てて帰るスタイルが定番です。忘れてしまった場合はバレンシア市内にプチプラのお店(Primark)があるので、そこで安く調達できます。

防水スマホケース

祭りの途中で水かけが始まるため、スマホを守る防水ケースは必需品です。自分はバレンシア市内で購入しましたが、日本のもののほうが安くて品質も良さそうなので、日本から持参するのをおすすめします。現金やクレジットカードもここに入れて携帯しました。

当日の流れ:3部構成

本祭の当日は大きく3つのパートで構成されていました。

ハム祭り

石鹸を塗られた滑りやすい木の棒が設置され、その頂上にハムがぶら下がっています。参加者が滑りながらもハムを取ろうと棒をよじ登る光景は、なかなか迫力があります。まわりを押しのけて登ろうとする人々の塊は独特の雰囲気です。

水かけ

ハム祭りがクライマックスに近づくにつれて、地元の人たちがホースやバケツを手に水攻撃を開始します。その水の量と勢いは容赦ないです。突然後ろからかけられる水の冷たさに体がビクッと反応しました。なかには怒って喧嘩になる場面もあるほどの盛り上がりで、場の空気はかなり熱狂的でした。

トマト合戦

祭りのクライマックスです。開始の合図とともに、トラックが次々と会場に進入し、上に乗った人々がトマトを投げ落としてきます。落ちてきたトマトは参加者が潰し、それを武器に投げ合いのバトルが始まります。原則として潰してから投げるルールですが、そのまま投げる人も混じっています。足元は潰れたトマトの山と化し、人の波とトマトの海のなかでのカオスは独特の興奮と恐怖を同時に味わわせてくれました。ゴーグルが曇って視界が悪くなった状態でトマトが飛んでくる体験は、一種のサバイバルでした。

祭りのあと

公式の終了の合図で祭りは終わります。トマトまみれの参加者たちが会場を歩いて出ていく様子は、それはそれで壮観です。

会場にはシャワー設備がありますが、長い行列ができていてすぐには洗い流せません。地元の住民が家の前でホースで水を提供してくれることもあり、そこに並んで洗ってもらえる場合もありました。帰りのバスに乗車拒否されることがあるため、ある程度きれいにしてから乗車するのが必須です。

道端の屋台ではパエリアなどの食事も売っているので、空腹であれば祭りの余韻を感じながら食べられます。

参加してみての感想

トマト祭りは予想をはるかに超えるカオスでした。一度は参加してみる価値は間違いなくあると感じます。ただ、再び参加するかと問われれば、自分はこの体験一度で十分かなと思いました。

衛生面は万全にしたつもりでも祭りの2日後に鼻風邪を引いたので、参加後は体調管理に気をつけてください。薬を持参しておくと安心です。

おまけ:バレンシア地方について

バレンシア地方は穏やかな気候と柔らかな日差しが印象的な場所です。そしてバレンシアといえばパエリアの発祥地でもあります。鶏やウサギ、ビーンズなどの具材を炊き込んだバレンシア風パエリアは、海鮮ではなく山のものが原点であることをこの旅で初めて知りました。

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井上 周(Amane Inoue)の個人ブログです。技術・読書・ドラマ・旅・大学生活のことを書いています。