『キケン』(有川浩)感想——工科大学の男子サークルを女性作家が描いた青春小説

『キケン』(有川浩)感想——工科大学の男子サークルを女性作家が描いた青春小説

2分で読める 書籍
最終更新:

有川浩の『キケン』を読みました。結論から言うと、親近感が湧く小説でした。

あらすじ

「キケン」とは、成南電気工科大学にある「機械制御研究部」の略称です。主人公の元山高彦は、先輩から強引な勧誘を受けてキケンのメンバーになります。学生のほぼ全員が男子という工科大学で、個性的なメンバーたちと青春を送るサークル小説です。

読んだ感想

高校は男子校出身で、大学も工学部でした。だからこそ、「キケン」に描かれている世界には覚えがあります。目の前の面白いことに全力で突進して、関係ないことには興味がない。そういうモードが確かにあります。

作者の有川浩が女性であることを知って驚きました。女性の視点から見た「男子の世界」がこんなふうに映っているのか、という発見がありました。

この小説が描いているのは「全力でふざけている」姿です。不真面目に見えるかもしれないけれど、その逆で、熱中しているものに対して本気で向き合っている。時間が経って社会に出ると、そのエネルギーは形を変えてしまいます。読みながら、学生時代のあの感覚を思い出しました。

軽く読めてテンポが良いので、理系学部・男子校出身の人には特に刺さる小説だと思います。

この記事で紹介した本『キケン』有川浩 Amazon で探す

質問・リクエストを送る

記事についての質問や、取り上げてほしいテーマがあればお気軽にどうぞ。いただいた質問はブログ記事として回答し、Q&Aページで公開することがあります。