【書評】小説版『君たちはどう生きるか』を読んだ感想・あらすじ!

【書評】小説版『君たちはどう生きるか』を読んだ感想・あらすじ!

ご覧いだたきありがとうございます!
こんにちは!!金沢で学生をしています、あまねです(^^)

中学生や高校生のみなさんは、最近迷っていること・悩んでいることはないですか?
人間関係や、生き方、たくさんの悩みがあると思います。僕も実際にそうでした。
たくさん悩んで、悩み抜いて、後から考えれば「どうでも良いことだった」なんて。

学生になっても悩んでばかりです。
今回はそんな時に役に立つヒントを僕たちに与えてくれる『君たちはどう生きるか』の紹介です。

僕がこの本を読んだきっかけ

この本は最初に出版されたのが1937年でした。今から80年前くらいの小説、児童文学です。
僕がこの本を読んだきっかけは最近インターネット等で流行りだったからです。
2017年に漫画化されまして、同時に小説も再び出版されています。
また、宮崎駿監督の次回作のタイトルも『君たちはどう生きるか』です。
この様に注目を得ていたので、関心をもちました。

内容

この本の内容は、主人公の中学2年生の少年コペル君(本名:本田潤一)が学校や友達との関わりで色々な経験をするんです。
そのエピソード1つ1つに対してコペル君の叔父さんからのコメントが加えられる、という形で物語が進行していきます。

エピソード

さて、では具体的なエピソードを紹介していきます。

一、へんな経験 – ものの見方について

コペル君はデパートの屋上で叔父さんと話しながら、目下にある人たちを眺めています。

そしてそこで人に対するある考察を得るのです。

たいがいの人が、手前勝手な考え方におちいって、ものの真相がわからなくなり、自分に都合の良いことだけを見てゆこうとするものなんだ。

僕たちは、物を見る時に主観を入れてしまいます。

いつの間にか自分の経験から物事を判断して、誤った物の見方をしてしまうんです。

その結果はあまり良いものにはなり得ませんね。

だから、しっかり物事の本質を見ること。それが大切だと思うのです。

そのためには「5 whys」という「なぜ?」を5回繰り返す方法や、「そもそも」を考える方法、事実を数字で読む方法があると思います。

二、勇ましき友 – 真実の経験について

ここでは、コペル君のクラスでいじめが起きます。
クラスメートがクラスメートをいじめているのを見たら、あなたはどうしますか?

 常に自分の体験から出発して正直に考えてゆけ、ということなんだが、このことは、コペル君!本当に大切なことなんだよ。

どんなにたくさん本を読んだり、話を聴いたりしても、それは扉を発見するに過ぎないのです。
その扉を開く鍵は、自分自身の経験や行動です。
だから、僕自身もこの本を読んだだけではあまり意味がないのです。
本を読んで、そして生活に活かす。そうして初めて本の真価が発揮されます。

もちろん、他人の意見を取り入れるのは大切なことですが、しかし、「ある体験を通して自分はどう思ったのか」を考えることが非常に大切なんです。
それこそが、正直である。ということになるのだと思います。

 

三、ニュートンの林檎と粉ミルク – 人間の結びつきについて

ここでは、コペル君の自宅に友人が遊びに来ます。その帰りに、叔父さんがニュートンに関するある話をしてくれるのです。

コペル君、あたりまえのことというのが曲者なんだよ。わかりきったことのように考え、それで通っていることを、どこまでも追っかけて考えてゆくと、もうわかりきったことだなんて、言っていられないようなことにぶつかるんだね。

一章のものの見方でもありましたが、主観を除いて本質を見ることというのはとても大切なことです。
それと関連して、あたりまえのことというのはそもそも見えないものなんだと思います。

常識。自分が信じ切っていて見えないもの。
そういったものに目を向けて考えていくと、とてもおもしろいものがあるんだ。ということなんです。

ちなみに僕はまだこの体験をしたことはありません。
ただ、ここでも大切なのはきっと「なぜ?」を持つことなのだろうと思います。
すべてはwhyから始まりそうです。

四、貧しき友

ここでは、コペル君は家が貧しくて学校に通いながら働いている友人を訪問します。

生み出してゆく人は、それを受け取る人々より、はるかに肝心な人なんだ。

これは僕に刺さった言葉です。
最近、僕も「どう生きるか」を考えています。
ブログ、メルカリ、会社など、僕にお金をくれる媒体はあります。
実際に稼いでみようともしました。

けれども、本当に大切なのはそれを受けとるのではなく、そういう媒体をつくる人なのだろうと最近思っていたのです。

だから、この言葉は僕に刺さりました。
僕は生み出す側の人間になりたいです。

五、ナポレオンと5人の少年

この章ではコペル君は友人の家を訪ね、そこでナポレオンの話を聞きます。

自分から、苦しいことをやつらいことに飛び込んで行って、それを突き抜けていくことに喜びを感じるなんて、本当に素晴らしいことだと思わない?

僕は苦しいことやつらいことは解釈だと思っています。
どんなに辛くても、人のためだったらできること、ありませんか?
自分が好きなことだったら、寝なくても平気じゃありませんか?
この言葉はちょっと違うかもしれませんが、僕はこういった喜びを感じる状態を目指したい。
これこそ「活きている」のだと思います。

六・七、雪の日の出来事・石段の思い出

ここではコペル君は友との約束を違える出来事に遭遇します。それから彼はそのことを思い悩むのです。

どんなにつらいことでも、自分のした事から生じた結果なら、男らしく耐え忍ぶ覚悟をしなくっちゃいけないんだよ。

これは「責任」ということなのだろうと思います。
僕もそうですが、人間ついなにか失敗をしてしまったとき、迷惑をかけてしまったときには
「どうしたらごまかせるだろうか」とか、「どう言い訳をしようか」といったことを考えませんか?

でも、自分のしたことには勇気をもって「ごめんなさい」と言う
とてもかっこいいなと思います。

感想

この本の中にはこれ以外にもたくさんの素敵な言葉や生き様が書かれていて、「ああ、大事だったなあ」と思うことが多々ありました。
僕がその中でこの本から得るもの、それは「貢献」ということなのだろうと思います。
僕は幸せです。
毎日安全に過ごすことができて、食べ物があって。ブログも書ける。
そんな僕たちの使命は、きっと、今受けている恩恵で貢献することなんだろうなあと感じました。
人が人のために尽くすこと。
人類の発展に貢献すること。
生み出すこと。
この本の中のメッセージは僕にそれを伝えていたような気がします。
あなたにはどんなメッセージを送ってくれるのでしょうか。

一度読んでみてください。