【書評】『史上最強の哲学入門』(飲茶)を読んだ感想!仏教・儒教などの入門書としておすすめの1冊!

【書評】『史上最強の哲学入門』(飲茶)を読んだ感想!仏教・儒教などの入門書としておすすめの1冊!

ご覧いただきありがとうございます!こんにちは!!
読書が好きなあまね(@isaka122)です(^^)

みなさんは「東洋哲学」という言葉をきいてどう感じますか?

仏教や儒教、禅・・・僕たちによく馴染みがある言葉が出てきませんか?

でも、よくよく考えてみてほしいんです。

仏教、儒教、禅。

どれも「知って」はいるけど「わかって」いないんじゃないですか?

今日はそんな東洋哲学を勉強しようとしている人におすすめの1冊です。

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東洋哲学とは?

そもそも東洋哲学と聞いてみなさんはしっかりイメージを持つことができますでしょうか?

東洋諸国、特にインド・中国・日本などに発展した固有の哲学。ギリシアを起源とする西洋哲学に比べて、仏教哲学、儒学などのように宗教または政治に密着した思索に特徴があり、非合理的・情緒的傾向が強い。

出典:日本国語大辞典

という表記を見つけました。

要するに、インド・中国・日本の思想などのことですね。

最近僕が興味があるのは東洋哲学

実は最近東洋哲学に興味があります。

そのきっかけとなったのは、先日読書のすすめというお店に行ったことです。

ここの店主の清水克衛さんは、読書ソムリエとして有名で、僕も以前から知っていました。

しかしなかなか機会がなくお店を訪問はできなかったのですが、先日ようやくその書店を訪れることができたのです!

あいにく清水さんは外出されていたのですが、店員の小川さんという方からおすすめの本をレクチャーしていただきました。

すると、世の中の流れ的には今東洋の思想が熱いとのこと。

そこで僕は今回の本を購入しました。

ものすごくわかりやすくまとまっている

読んでみると、とてもわかりやすくまとまっていて驚きました!!!

文章も堅苦しくなく、飲茶さんの軽い文体なのでどんどん進むことができました。

その飲茶節のなかでインドから中国、そして日本へと仏教、儒教、そして禅の思想へと移り変わる東洋哲学の流れが手に取るようにわかります。

そしてさらに、各思想ごとに重要なポイントを例えや図を交えて説明してあり、かるく東洋思想をかじっただけの僕でもサクサク進めることができました。

僕が感じたおもしろポイント3つ!

ここでは僕が感じた面白いポイントを3つ紹介します。

知ることと体感すること

「悟り」という言葉がありますよね。一度は聞いたことがあると思います。

では、具体的ん「悟る」とはどのような状態なのでしょうか?

すべてを知った状態?

なにか覚悟を決めた状態?

いろんなイメージがあると思うんですが、なんと、

悟るとは、「知識に加えて、強烈な体験を伴った状態」らしいのです!

ここに東洋哲学と西洋哲学の大きな違いがあるらしく、

西洋哲学ではすべては論理で説明できるので、「知っている」ということに重きが置かれます。

しかし、東洋哲学では「知っている」だけでは足りない。その知識をしっかり体感することが目指すべき姿なんです。

 

これって、最近の僕たちの生活にも当てはまりますね。

ビジネスなどでもアウトプットや結果が意識されます。

僕も今、たくさん本を読んでいますが、twitterなどでは「アウトプットのないインプットには意味がない」といったツイートがよく流れてきます。

しっかり体験やアウトプットを伴った知識を得る必要があるんです。

昔の仏教の考えが今でも十分に当てはまるんだなあと感じました。

東へ東へと進む

次に僕が面白いなと感じたのは、東洋の哲学がインドで生まれてどんどん中国、そして日本へと進んで来たという点です。

これは昔高校の教科書で読んだことがあります。

ネットで調べたら高野 孟著「最新・世界地図の読み方」だったのですかね。

文化や技術はすべて最東端の日本に集まってくるという考え方でした。

そしてこの本の中でも

インドで生まれた仏教が中国を経て儒教になり、そしてさらに日本に来て禅になる、というような流れをみました。

だから、僕は日本はもっと自国の文化に自信を持っても良いのではないかと思えてきました。

落合陽一さんの『日本再興戦略』でも書かれていましたが、戦後の日本はどんどんアメリカをお手本に頑張ってきたわけです。

しかし、それまで日本人のDNAに刻まえれている文化や思想もあるわけです。

当時は欧米の考え方が「いい」とされていたわけですが、それはある価値観を持った場合の話であり、価値観を変えればいいものも悪いものになる。

だから、もっと日本文化を見直したり、日本人の自己同一性を見つめ直してもいいのかなと思いました。

すべてはひとつであるという思想

さきほどの価値観の話でもあるのですが、今の日本は西洋的な二元論や合理主義が主な考え方です。

いいのか悪いのか、儲かるのか儲からないのか。

でも、そんなのそもそも価値観から生まれているものさしで測ったらの話。

目に見えているものも分解したりくっつけたり、くくりを変えたりすればなんにでもなるし、コインに表と裏はあるけど結局コインだよね。

みたいな話をすれば結局どうしようもなくなってくるし、もはやなんの話だかわからない。

でも、これってとても大切な考えなんだろうなって思います。

バッサバッサと二元論で片付けないで、「まあ、そういうものもあるよね」って受容の心。

受容していけばたくさんの問題が解決しそうです。

感想

ここまであっという間に読んでしまったわけですが、僕は東洋思想、面白いな!と思いました。

まだまだこれから勉強していきたいですし、東洋の思想は、新しく東洋のものを学び直した西洋の人よりも、その伝統を受け継いでいる僕たち東洋の人がまだまだこれから発展させていくのが良いのではないかと思うんです。

僕はとてもしっくり来ました、東洋哲学。

是非一度あなたも勉強してみてはいかがですか?

入門としてはこの本がおすすめです。

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