【書評】三島由紀夫の小説『潮騒』を読んでの感想!美しい純文学に触れてみませんか?

【書評】三島由紀夫の小説『潮騒』を読んでの感想!美しい純文学に触れてみませんか?

ご覧いただきありがとうございます!
こんにちは!!金沢で学生をしています、あまねです(^^)

今日は、三島由紀夫の『潮騒』を読んだ感想を書きたいと思います。
とてもきれいな作品で、心が思わず浄化されてしまいました。

何度も映画化されている作品ですが、意外と読んだことがない人も多いのでは?
それでは本文です。

『潮騒』を読むきっかけ

以前、山口周さんの『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?』という本を読みました。
そこで、美意識を鍛えるための方法の1つとして、文学を読むことが紹介されていました。

僕は影響されやすいたちなので、「それならば文学を読もう!」と、文学の知り合いにおすすめを聞いてみました。
そしておすすめされたのが、三島由紀夫の『潮騒』だったんです。

『潮騒』は僕が高校1年生のときの国語の授業のときに一部だけ授業で読みました。
もうあれから6年ほど経ちますが、改めて全編に挑戦です。

うっすらあるのは、海とか船とかのイメージと、恋愛ものだったよなという印象。
その印象をもって、読んでみます。

『潮騒』の内容

潮騒の舞台は、歌島という小さな島です。
主人公は、母と弟と暮らしている漁師見習いの久保新治。

その久保新治が、ある日島へ呼び戻された島の権力者の娘である初江と恋に落ちていくというシンプルな話です。
その恋の行方にはいくつもの障害があり、それ二人が乗り越えていきます。
果たして、この恋は成就するのか、どうなのか。
ものすごく簡単に言ってしまうとそういうお話です。

文量も多くなく、2時間くらいで読み終えることができました。

『潮騒』の感想

『潮騒』はとてもきれいな話でした。
一切ひねられていないストレートなストーリー。
まっすぐに心に届きます。
新治はこれが初恋であり、今までにない感情に戸惑ったり、会えない切なさを感じたり、少し昔の作品ですが今でも主人公たちに共感できる部分は多いです。

作中に登場する島の自然の様子や、漁師たちの肉体、そして女性たちもとても美しく表現されていたな、という印象です。
僕は三島由紀夫を読むのは初めてなのですが、これが三島由紀夫の作品の特徴だったりするのでしょうか。

この作品の感想を漢字1文字で表すとするならば、僕は「純」という文字を使います。
本当にまっすぐで、きれいで、まるで透き通ったガラス瓶のような、そんな作品でした。

読んでいるうちに、なぜだか自分の初恋を思い出したり。
あえてここでは書きませんが。笑

考察:なぜタイトルが潮騒なのか

このタイトル、潮騒ですが、なぜ三島由紀夫は「潮騒」っていうタイトルを付けたのでしょうか。
潮騒って「潮が満ちるときに発する音」らしいです。
僕は聞いたことがないのですが。

う〜ん。
少し考えてみましたが答えはでません。

まとめ

何度も言ってしまいますが本当にきれいな作品でした。
もし現代社会で「なんか汚くなってきたな、自分」なんて思っている人がいれば(笑)、ぜひ読んでみてください。
昔を思い出したり、浄化されているような気がした作品でした。

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