ROMとRAMの違いをわかりやすく解説【コンピュータのメモリ基礎】
スマートフォンやパソコンのスペック表を見ると、「ROM 128GB」「RAM 8GB」といった表記が出てきます。どちらもメモリの一種ですが、役割はまったく異なります。この記事ではコンピュータのメモリの基本と、ROMとRAMの違いをわかりやすく整理します。
メモリとは
メモリとは、デジタルデータを記憶するための装置です。コンピュータがデータを読み書きする際に使います。
メモリ全体は「8ビット = 1バイト」単位のブロックに区切られており、各ブロックには「アドレス」と呼ばれる番号が割り振られています。CPUはこのアドレスを指定することでメモリ上の特定の場所にアクセスします。
メモリは大きく分けて ROM と RAM の2種類があります。
ROM(Read Only Memory)
ROMはその名の通り、基本的には読み出し専用のメモリです。電源を切ってもデータが消えない「不揮発性メモリ」に分類されます。
スマートフォンでいうと「ストレージ容量(128GBなど)」がROMにあたります。写真や音楽、アプリのデータを長期保存するために使われます。
ROMにはいくつかの種類があります。
- マスクROM: 製造時にデータが書き込まれ、ユーザーは変更できない。組み込みシステムのファームウェアなどに使われる
- PROM(Programmable ROM): ユーザーが一度だけ書き込み可能
- EPROM(Erasable PROM): 紫外線を当てることでデータを消去して書き換え可能
- EEPROM(Electrically Erasable PROM): 電気的にデータを消去・書き換え可能
- フラッシュメモリ: EEPROMの一種で、ブロック単位での消去が可能。USBメモリやSSDに広く使われている
RAM(Random Access Memory)
RAMは、コンピュータが作業中に使う一時的なメモリです。電源を切るとデータが消える「揮発性メモリ」です。
スマートフォンでいうと「メモリ容量(8GBなど)」がRAMにあたります。アプリを起動するときや、複数のアプリを同時に動かすときに使われます。RAMの容量が大きいほど、多くのアプリを同時にサクサク動かせます。
RAMにも2種類あります。
- SRAM(Static RAM): フリップフロップ回路を使って1ビットを記憶する。高速だが製造コストが高い。CPUのキャッシュメモリに使われる
- DRAM(Dynamic RAM): コンデンサの電荷でデータを記憶する。大容量で安価だが、定期的なリフレッシュが必要で速度はSRAMより遅い。PCのメインメモリ(DDR4など)に使われる
ROMとRAMの違いまとめ
| 項目 | ROM | RAM |
|---|---|---|
| 主な用途 | データの長期保存 | 作業中の一時記憶 |
| 電源を切ると | データが残る | データが消える |
| 揮発性 | 不揮発性 | 揮発性 |
| スマホでの例 | ストレージ(128GB等) | メモリ(8GB等) |
ROMは「本棚」、RAMは「作業机」にたとえると理解しやすいです。本棚(ROM)には本(データ)を長期保存でき、作業机(RAM)は今使っている本を広げておく場所です。机が広いほど(RAMが多いほど)、複数の作業を同時にこなせます。
コンピュータのスペックを見るときに、この2つの違いを意識してみると、どのくらいの性能なのかが見えやすくなります。
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