『ドグラ・マグラ』感想——「読むと気が狂う」奇書を実際に読んだ記録
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帯に「読むと気が狂う」と書かれた本があると聞いて、実際に読みました。夢野久作『ドグラ・マグラ』(1935年)です。構想から執筆まで10年かかったとされる作品で、日本三大奇書の一つに数えられています。
あらすじ
主人公の青年は、ある部屋で目を覚まします。自分が誰なのか、記憶がまったくありません。部屋に入ってきた九州帝国大学の若林博士が、青年の身の上に関わる事情を語り始めます。
青年はある精神医療の実験に参加していたこと、その実験を担当していた博士が実験の途中で自殺したこと。謎が重なる中で、青年は自分の正体を追い求めていきます。
実際に読んでみた感想
読み終わった後の感覚は「すさまじかった」の一言でした。
この物語の構造として、青年が物語の中でもう一冊の本を読む場面があります。その本のタイトルもまた「ドグラ・マグラ」。今自分が読んでいる本と同じ名前の本を、主人公が読んでいる。「今自分は何を読んでいるのか」「そもそも自分は誰なのか」という感覚が揺さぶられます。
夜11時から読み始めて、気づけば早朝4時を回っていたことがありました。引き込まれる力のある小説でした。
「読むと気が狂う」は本当か
結論として、気が狂うことはありませんでした。ただ、読み終えてしばらく「今見ている世界が本当のものかどうか」わからなくなるような感覚が続きました。もし読後の感覚がずっと続けば、確かにそうなるかもしれない、と思う程度には世界観に引き込まれます。
こんな人に向いている
- 読み応えのある小説を探している
- 普通の本では物足りなくなってきた
- 入れ子構造・叙述トリックのある作品が好き
長い作品(上下巻)なので、時間のある時期に一気に読むのが向いています。
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