【書評】『生き方』(稲盛和夫)を読んだ感想。あなたも「やればできる!」そう思わせてくれる1冊。
- 2018.05.21
- 書評

ご覧いただきありがとうございます!
こんにちは!!金沢で学生をしています、あまね(@isaka122)です(^^)
今日は稲盛和夫さんの『生き方』という本を紹介したいと思います。
みなさんは、毎日満足した生活をしていますか?
「どうせ自分なんて」そう思っていませんか?
そんな人はぜひ一度今回紹介する稲盛さんの『生き方』を読んでみてください。
その熱い生き方に感激し、行動するきっかけになるかもしれません。
それでは本文です。
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僕が『生き方』を読んだ理由
僕がこの本を読んだのは大学3年生のときでした。
その時の僕は自分の進路や生き方に悩んでいたのです。
大学生活も後半に差し掛かり、自分の進路を決めたり、将来のことを決めたり、それに向けて残りの大学生生活の過ごし方を考えなければいけないからです。
「いったい、僕の人生をどう生きればいいだろう」そんなふうに思っていました。
そんなとき、僕は起業するということや経営に魅力を感じ、ある金沢の経営者の人の話を聞きに行ったのです。
そして目にしたのがこの『生き方』という本でした。
それまでもインターネットでおすすめ本としてよく上がっていたので本自体は知ってたのですが、その時に僕は購入を決意して読んでみたのです。
すると、この本を読んで僕は感動しました。
なぜなら、稲盛さんの生きる情熱がものすごく高かったからです。
そして、その謙虚な姿勢に感動しました。
どんな生き方をするにしても失ってはいけないもの。
それは、謙虚さと情熱なのではないか。
そう気づくことができました。
『生き方』より僕の心に響いた言葉
人生は心に描いたとおりになる、強く思ったことが現象となって現れてくるーまずはこの「宇宙の法則」をしっかりと心に刻みつけてほしいのです。 p28
まずは最初の一言。
人生は心に描いたとおりになるということです。
似たようなことが書かれている本に、ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』というのがありますね。
実際に成功されている稲盛さんの言葉には重みがあります。
そして、逆に言えば強く思わないことは現れてこないということなのかなと僕は思うのです。
だから、まずは強い思いが大切なんですね。
頭のてっぺんからつま先まで全身をその思いでいっぱいにして、切れば血の代わりに「思い」が流れる。それほどまでにひたむきに、強く一筋に思うこと。そのことが、物事を成就される原動力となるのです。 p42-43
その強い思いはどこまで強ければいいのかというと、もう自分の中すべてがということです。
ここまでの圧倒的な思いには驚かされます。
なにかを成就させるにはここまでの思いが必要なんですね….!
そうして、すみずみまで明瞭にイメージできたことは間違いなく成就するのです。すなわち見えるものはできるし、見えないものはできない。 p50
思い描き、具体的に明瞭にイメージすれば実現するとおっしゃっています。
成就させたい思いがあるならば、まずはしっかり具体的に思い描くことが必要みたいです。
「もうダメだ、無理だというのは、通過地点にすぎない。すべての力を出し尽くして限界まで粘れば、絶対に成功するのだ」 p62
普通の人だったら、「もうダメだ、無理だ」と思ったら終わりにしてしまうのではないでしょうか?
でも、成功する人はそこで終わりにしないんですね。
成功に必要なのは、限界を突破しても辞めないこと。
そして、もしかしたら「限界」というのは個人が勝手に作ってしまっているものなのかもしれないと思いました。
彼らのような平凡な人生を非凡に変えたものは何か。一つのことに飽きずに黙々と務める力、いわば今日一日を懸命に生きる力です。また、その一日を積み重ねていく継続の力です。すなわち継続が平凡を非凡に変えたのです。 p67
決して特別な才能がなくても突き抜けることができるということです。
GRITという本もありましたが、最終的に成功するために必要なのは継続する力みたいです。
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継続するために必要なのは強い思いなんですね!
でも、どうしたらそこまで強い思いが生まれるのでしょうか・・・?
原理原則に基づいた哲学をしっかりと定めて、それに沿って生きることは、物事を成功へと導き、人生に大きな実りをもたらします。しかし、それはけっしておもしろおかしい楽な道ではありません。 p89
原理原則の大事さの話です。
原理原則を定めてしまって、自分自身を律するという生き方ですね。
原則主義という考え方はスティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』にも登場します。
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「一日一日をど真剣に生きる」ーこれも単純なことですが、生き方の根幹をなすきわめて大切な原理原則の一つです。 p98
これは僕が好きな考え方の一つです。
禅の考え方でもありますね。
「毎日毎日を真剣に生きる」大切なことです。
だって、人間の一生を作っているのは1日1日の積み重ねなのですから。
毎日を真剣に生きることが自分の人生を真剣に生きることにつながるのは間違いありません。
畳の上で泳ぎ方を習ったところで、泳げるようにはならない。それよりもいきなり水に飛び込んで、無我夢中で手足を動かせ。 p102
まず飛びこんでみて、現場でじたばたしながらやってみようという話です。
僕もたくさん本を読みますが、しっかりアウトプットしたり、読んだことを使えないと意味がないんですよね。
だから、どんどん色々飛び込んでみて経験をつけることが大切なんですね。
では、自分の仕事がどうしても好きになれないという人はどうすればよいか。とにかくまず一生懸命、一心不乱に打ちこんでみることです。
そうすることによって、苦しみの中から喜びがにじみ出るように生まれてくるものです。 p109
「自分の仕事にそんなに思いなんてないし、、、」そんな人への言葉です。
好きじゃないから打ち込めないのではなく、打ちこんでいないから好きになれないのかもしれません。
打ちこんでいると好きになって、そうするともっと打ち込めるようになる。
そんな好循環が生まれるかもしれませんね。
人生のあらゆる場面において原理原則に従って発想、行動することの重要性を述べてきましたが、それは外国人と付き合うときや外国企業と交渉する際にも、きわめて有効になるはずです。彼らは、人生や仕事に関してしっかりとした哲学を持っていることが多く、互いの原理原則をつき合わせて、議論を戦わせることが可能になるからです。 p119
以前、出口治明さんの『本物の思考力』という本を読んで、「これからはグローバルで考える必要がある」と感じました。
この本の中に、そのためのヒントが隠されていましたね。
日本人はもっと自分の人生とか、生き方のことを考え、自分なりの考えを持っても良いのかもしれません。
人生に答えはないのですから。
大手企業のトップ、幹部、官僚、みんな人並みすぐれた能力に恵まれた人たちばかりです。それなのに、なぜ不祥事や汚職が後を絶たないのか。それは、才を私物化してしまったからに他なりません。自分に備わる能力を天からの贈り物ではなく私有物と考えて、公の利でなく、私利私欲のために発揮したからなのです。 p129
自分の能力って誰のおかげか考えたことはありますか?
それは自分が学んだり、頑張った成果かもしれません。
でも、学べる環境や頑張れる環境は自分で作ったわけではないですよね?
だから、それを独り占めしてはいけないわけですね。
わが敬愛する西郷隆盛も、「得高き者には高き位を、功績多き者には報酬を」と述べています。つまり功績にはお金で報いればいい、人格の高潔なものこそ高い地位に据えよと言っているのです。 p131
西郷隆盛といえば今年の大河ドラマの主人公でもありますね。
この考え方は面白いかもしれません。
もしも僕が人を評価する立場になったときに使えそうです。
この心を磨く精進として、私は自らの経験から次のような「六つの精進」が大切ではないかと思い、まわりの人たちに説いてきました。
①誰にも負けない努力をする
②謙虚にして驕らず
③反省ある日々を送る
④生きていることに感謝する
⑤善行、利他行を積む
⑥感性的な悩みをしない
p137-138
自分の心を磨くための6つのヒントを提示してくれています。
どれも、大切なことであるのはわかりますが、なかなか実践は難しいですよね。
でも、少しずつでも実践しようとチャレンジしていくことが大事なのではないかと思います。
つい感謝の心を忘れ、それによって自らを幸せから遠ざけてしまう。
したがって、必要なのは「何があっても感謝の念をもつ」のだと理性にインプットしてしまうことです。p144
僕は「無理やり感謝をする」というのはあまり好きではありません。
でも、人間すぐに感謝することを忘れてしまいがちです。
だから、そういう意味では「感謝する」というのを理性にインプットするというのは大事なことなのかなと思いました。
さらに、ただ感謝の言葉を言うのでなく、ちゃんと感謝の「念」を持つまでするのが大事ですよね。
たとえば会社だけが儲かればいいと考えるのではなく、取引先にも利益を上げてもらいたい、さらには消費者や株主、地域の利益にも貢献すべく経営を行う。また、個人よりも家族、家族より地域、地域より社会、さらには国や世界、地球や宇宙へと、利他の心を可能なかぎり広げ、高めていこうとする p181
このように、ただ自分だけが儲かることを考えるのでなく、ちょっと視野を広く持ってみんなが幸せになるにはどうすればいいか考えようということです。
そして、もしかしたら最終的にはそのほうが儲かるなんてこともあるのかもしれません。
「利を求むるに道あり」と先に述べましたが、「利を散ずるに道あり」だとも思います。お金は儲けるより使うほうがむずかしいといいます。 p190
つい、僕なんかはお金が欲しいと受け取ることばかり考えてしまい、使うことは考えることがありません。
でも、お金が足りないと思う本当の原因はお金の使い方にあるのかもしれないですね。
また、「お金は正しく使えば入ってくる」と言われたこともあります。
ちゃんとお金を使おう、そう思いました。
まとめ
このように、『生き方』には本質的な話がたくさんありました。
稲盛さんからの熱いメッセージや、革新をついた言葉からは必ず何か学びがあると思います。
何かに悩んでいる人、やる気を出したい人はぜひ読んでみてください。
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