初めてのヒッチハイク——金沢から厳島神社まで実際にやってみた記録

初めてのヒッチハイク——金沢から厳島神社まで実際にやってみた記録

6分で読める大学生活
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大学3年の春休みに、後輩と2人で金沢から広島・厳島神社までヒッチハイクしました。やり方がわからなくてずっと踏み出せていなかった自分が、実際に経験してみてわかったことを正直に書きます。結論から言うと、たくさんの出会いがあり、旅として純粋に楽しかったです。

やろうと思ったきっかけ

ホリエモンの『ゼロ』を読んだのがきっかけです。学生時代のヒッチハイクのエピソードと、こんな一文がありました。

たとえばの話、この本を読んで「よし、自分もヒッチハイクをやってみよう!」と思える人、行動に移せる人は、その後の人生でも多くのチャンスを掴むことができるだろう。 p101-102

ずっと「やってみたい」と思いながら「やり方がわからない」という言い訳で動けていませんでした。大学3年になってヒッチハイク経験者の大人2人と出会い、具体的なやり方を聞いて、「今しかない」と思って動きました。

準備——服装と持ち物

服装はウィンドブレーカー、パーカー、ジーンズ、スニーカーというごく普通の格好でした。派手な服が良いという情報もありましたが、地味な格好でも問題ありませんでした。

持ち物は以下のとおりです。

  • スケッチブック(目的地を書く用)
  • マッキー
  • モバイルバッテリー
  • タオル
  • 着替え

着替えは多めに持ちすぎて荷物が重くなっただけでした。最小限にしておけばよかったと思います。

準備で一番苦労したのが高速道路の知識不足です。どのSAがどのルートにあるかまったく把握できておらず、乗せてもらった方に「次はどこで降ります?」と聞かれるたびに答えられませんでした。出発前に高速マップか主要SAの位置を調べておくことを強くすすめます。

ここで知っておきたいのが SA と PA の違いです。SA はサービスエリア、PA はパーキングエリアの略で、どちらも高速道路上の休憩施設です。SA はおおむね50km間隔で、レストランやガソリンスタンド、売店などが揃った大きめの施設です。一方の PA はおおむね15km間隔と数は多いものの、トイレと自動販売機だけ、という小規模なところも少なくありません。ヒッチハイクの観点では、停車する車の数が多く、ドライバーが長めに休憩する SA の方が圧倒的に声をかけやすいです。PA は車も人も少なく、すぐに出発してしまう人が多いので待ち時間が伸びがちでした。次にどの施設で降ろしてもらうかを相談するときも、「次の SA まで」と伝えられると話が早く、この違いは頭に入れておくと役立ちます。

スケッチブックに書く文字についても最初は悩みました。「大阪方面」「広島方面」のように方向で書くか、「厳島神社」と目的地を具体的に書くかです。乗せてもらった方の話では、目的地が明確な方が意図が伝わりやすいとのことでした。自分たちは最終目的地の「厳島神社」と書いたことで、ドライバーが「うちはそこまで行くよ」と声をかけてくれる場面もありました。ルート上の中継地点名と最終目的地を両方メモしておくと、臨機応変に使い分けられます。

実際のルート

行き(2日間)

金沢(徳光SA)→ 南條SA

初めてスケッチブックを掲げたとき、緊張で手が震えました。清掃のおばちゃんが「頑張ってね」と声をかけてくれて、少し落ち着けました。30分待って富山→滋賀へ向かうご夫婦に乗せてもらいました。

南條SA → 京都駅

能登から京都へ向かう方に声をかけてもらい、ついでに琵琶湖を一周してから京都駅まで送ってもらいました。

桂川PA(1泊)→ 厳島神社

翌朝、40分待って1台に止まってもらったところ、なんと千葉からのヒッチハイカーがすでに乗っていました。しかも目的地が同じ厳島神社。運転手の方は岡山在住にもかかわらず、わざわざ厳島神社まで送ってくれました。「ノリが大事」という言葉が印象に残っています。

帰り(2日間)

宮島SA → 吉備SA(福岡→名古屋へ向かう方に乗せてもらいました)→ 三木SA(2時間待ち、香川→兵庫の方)→ 大阪で解散し高速バスで帰金

帰りの三木SAでは2時間待ちという場面もありました。思ったより時間がかかることもあるので、余裕を持ったスケジュールにしておくのが賢明です。

やってみてわかったこと

見ず知らずの人に乗せてもらい、話を聞かせてもらう体験は、日常では得られないものでした。乗せてくれた方たちが口をそろえて言っていたのは「若いうちにこういう旅をしておくといい」という言葉です。普段バスや電車を使うとき、運転手さんへの感謝を意識しなかったことを反省しました。

乗せてもらった方たちの職業や年齢層はさまざまでした。長距離を一人で運転しているときに話し相手がいると助かるという理由で声をかけてくれた方も複数いました。お互いにとってプラスになる関係が自然に成立しているのが、ヒッチハイクという仕組みの面白いところだと感じました。見知らぬ土地の話や仕事の話を聞ける機会は、電車や高速バスに乗っていたら絶対に得られないものです。

タイミングについても実感しました。タイミングが少しずれていたら会えなかった人たちばかりです。千葉からのヒッチハイカーと同じ車に乗り合わせたのも、偶然の産物でした。

安全面については、怖い体験は一度もありませんでした。ただし昼間限定、2人以上、SA・PAでの待機という基本的な安全策は取った方がいいです。SA・PAで待つのは、停車スペースがあって車が止まりやすく、不特定多数の人目があるためです。夜間の路上での待機は避けた方が無難です。

少しでもやってみたいと思っているなら、やってみることをすすめます。やり方がわからないのは最初だけで、SA・PAでスケッチブックを掲げるというシンプルな行動から始まります。

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井上 周(Amane Inoue)の個人ブログです。技術・読書・ドラマ・旅・大学生活のことを書いています。