太宰府天満宮に行ってきた|合格祈願・梅ヶ枝餅・参道のスタバと観光の感想

太宰府天満宮に行ってきた|合格祈願・梅ヶ枝餅・参道のスタバと観光の感想

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受験の神様として有名な、九州の太宰府天満宮に行ってきました。これまでに湯島天神、亀戸天神、北野天満宮にも行ったことがあるので、これで有名な天神さまにはすべて参拝したことになります。東京の湯島・亀戸、京都の北野と巡ってきて、全国の天満宮の総本宮ともいわれる太宰府を、ようやく訪れることができました。

なぜ太宰府天満宮に行ったのか

自分は理系の大学生で、その後の進路として大学院への進学を考えていました。大学院に進むには、当然ながら試験があります。

受験の神様といえば、日本で有名なのは菅原道真です。平安時代の貴族で、文武両道に秀でていたといわれますが、老年になって太宰府の地へ左遷されてしまいます。その後まもなく太宰府の地で亡くなったとされています。この菅原道真公を祀る神社が全国各地に「天満宮」あるいは「天神社」として建てられており、日本全国におよそ1万社以上あると言われています。

太宰府天満宮はその総本社にあたり、受験シーズンには全国から合格祈願の参拝者が集まることで有名です。また、「主を追って、梅が京都から太宰府まで飛んできた」とされる飛梅の伝説も広く知られています。菅原道真公が生前に詠んだ「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」という和歌が伝わっており、その梅が飛んできたと伝えられる木が境内に現存しています。これだけの由来があると、受験を控えた自分にとっては来ないわけにはいかない場所でした。

もう一つの理由は、単純に九州に行ってみたかったからです。実はそれまで九州に足を踏み入れたことがなく、今回が初めての九州でした。

参道から本殿まで

福岡から車を走らせて、30〜60分ほどで太宰府に到着します。この日はとにかく暑く、自分でも熱中症にやられるかと思ったほどでした。福岡市内から近く、電車でのアクセスも良いことから、福岡観光とセットで訪れる人も多いスポットです。

参道入口の石鳥居と、土産物屋が並ぶ賑わう参道
参道入口の石鳥居。両脇に土産物屋が連なり、奥へと人波が続く

着いてまず驚いたのが、観光客の多さです。参道の両脇にはびっしりと土産物屋や飲食店が軒を連ねていて、どこからともなく甘い香りが漂ってきます。通りはすでに人でいっぱいで、前を歩く人に合わせてゆっくり進むしかない状態でした。その混雑ごと、なんとなく祭りのような活気があって、悪い気はしませんでした。

参道では名物の「梅ヶ枝餅」が食べられます。餅の中にあんこが入ったもので、菅原道真公が好んだとも、梅の紋がかたどられているとも言われている菓子です。参道に複数のお店が並んでいて、目の前の鉄板で次々と焼き上げてくれるのが定番スタイルです。焼きたてはほんのり香ばしく、ひと口かじると表面はかりっとして中はやわらかく、熱々のお饅頭といった感じでした。甘すぎず、参道を歩きながら気軽につまむのにちょうど良い味でした。

参道には、変わった外観のスターバックスもあります。

木材を格子状に組み上げた、参道のスターバックス外観
隈研吾氏が設計したとされる参道のスターバックス。木組みの外観が目を引く

隈研吾氏が設計したとされる店舗で、細い木材を縦横に何層にも組み上げた格子状の壁が、参道の中でひときわ目を引く店構えです。周囲の土産物屋とは明らかに違う佇まいで、立ち止まって写真を撮る人が次々と来ていました。この日は激混みだったので、今回はパスして先へ進みました。

参道を進むと、鳥居と「太宰府天満宮」と書かれた石碑にたどり着きます。そこからくねっと折れ曲がると橋があり、だんだんと神社らしい雰囲気が出てきます。太鼓橋と呼ばれる三つの橋を渡るうちに、次第に気持ちが引き締まってくる感じがしました。橋の下には池があり、参道の賑わいが嘘のように静かな空気に変わります。この三つの橋は「過去・現在・未来」を表すとも言われており、渡るたびにひとつの時間を越えていくような意味合いがあると聞いたことがあります。このあたりの趣は、東京の亀戸天神と少し似ていました。

そしていよいよ本殿です。

太宰府天満宮の御本殿正面。檜皮葺の屋根と朱塗りの社殿
太宰府天満宮の御本殿。檜皮葺の屋根の反りと朱塗りが重厚

朱塗りと黒の組み合わせが重厚で、屋根の反りや細かな彫刻も見ごたえがありました。これだけ多くの人が参拝するのも、建物が持つ格のようなものが自然と背筋を正させるからかもしれません。境内には、京都から飛んできたと伝わる有名な飛梅もあります。梅の木の前で立ち止まり、「これが本当に飛んできたのかな」などと思いながらしばらく眺めました。

天神さまは学問の神様ですが、牛と縁が深いことでも知られています。菅原道真公が丑年生まれとも、牛に乗った姿で御霊が太宰府に向かったとも伝えられており、境内には「撫で牛」と呼ばれる臥牛の像があります。大人の腰のあたりまである黒光りした石の牛で、頭の部分が特にたくさん触られてきたのか、そこだけ妙につるつるとした質感でした。「頭を撫でると頭が良くなる」と言われていて、自分もしっかり撫でてきました。頭、良くなりたい。

絵馬もたくさんかかっていて、やはり合格祈願のものがほとんどでした。「合格しますように」「必勝」という文字が、掛け台を埋め尽くすように並んでいます。自分も「合格しますように」と願ってきました。おみくじも引いて、結果はまあまあでしたが、ここまで来て願ってきたのだから多少はご加護があるだろう、と思いながら参拝を終えました。

参拝のあとは九州国立博物館へ

参拝を終えたあと、本殿の裏手から続く長いエスカレーターと動く歩道のトンネルを抜けて、九州国立博物館にも足をのばしました。天満宮のすぐ裏手にこれだけ大きな博物館があるとは知らず、参拝とセットで回れるのは思わぬ収穫でした。

九州国立博物館の入口の看板
太宰府天満宮の裏手にある九州国立博物館。参拝とあわせて立ち寄れる

トンネルを抜けて森を進むと、視界の先に巨大なガラス張りの建物が現れます。なだらかにうねる曲面の屋根に周囲の緑が映り込んでいて、歴史ある天満宮の世界から一転、近未来的な景色に切り替わるギャップが面白い場所でした。

ガラス張りの曲面が美しい九州国立博物館の外観
周囲の緑を映し込む、うねるようなガラス張りの外観

中に入ると、天井の高い開放的なエントランスホールが広がっていました。夏の暑さと参道の混雑で少しへばっていたので、広々として涼しい館内にたどり着いたときは正直ほっとしました。受験の合間の気分転換にもちょうどよく、太宰府を訪れるなら天満宮だけで帰らず、ここまで足を運ぶ価値は十分あると感じました。

天井の高い九州国立博物館のエントランスホール
天井の高い開放的なエントランスホール。涼しくて休憩にもちょうどよかった

太宰府天満宮を参拝した感想

とても雰囲気のある神社でした。ただ、訪れたのが午後の時間帯だったこともあり、人がかなり多かったです。

そして何より、夏は暑い。参道は日陰が少なく、炎天下で直射日光を浴び続けることになります。本殿周辺も木陰が多いわけではないので、水分補給をこまめに行う必要があります。少し熱中症気味になってしまったのが今でも記憶に残っており、夏に参拝するなら、帽子・日傘・水分はしっかり準備することを強くおすすめします。混雑する時間帯を避けるなら、開門直後の早朝が狙い目だと思います。

太宰府天満宮そのものは、さすが歴史ある神社で趣がありました。飛梅の伝説、撫で牛、絵馬の数々、参道のにぎわいと、見どころが凝縮されています。参道が長いことと、観光地らしい賑わいが強いことは個人的には少し惜しく感じましたが、それだけ多くの人が集まる場所だということでもあります。これで有名な天神さまをひと通り巡ったことになり、受験を控えた自分にとっては良いお参りになりました。

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井上 周(Amane Inoue)の個人ブログです。技術・読書・ドラマ・旅・大学生活のことを書いています。