【他大院試】東京大学学際情報学府先端表現情報コース受験のために対策したことをまとめます。

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こんにちは。

僕は、大学院を今の自分の大学だけではなくて、他の大学も受験しました。
それが東京大学学際情報学府の先端表現情報コースところだったので、もし今後同じ大学院を受験しようとしている人、あるいは他の大学を受験しようとしている人がいたら、役に立てればと思い、今回の記事を執筆しています。

ちなみに、僕自身は結局受験に失敗しました。
自戒も込めて書きますので、参考にして下さい。

院試のスケジュール

僕の大体のスケジュールは以下のとおりでした。

3年生3月

就活をしながらも、院試を意識し始める。
大学院や研究室を調べ始め、興味がある研究室の先生にコンタクトを取る。
卒業研究の発表やオープンラボを開催する研究室があったので、そのようなところには足を運びました。
ちなみに、実際に足を運んだことで「研究してみたい!」と自分の進路を決めるきっかけになったので、足を運ぶことは大事です。
というよりも、他大の院を受ける場合、内部生に比べて圧倒的に情報が入ってきにくいので、どんどん自分から動くのは本当に大事です。

その時に僕がもらったアドバイスで、まずは数学と英語をきっちり固めて、それから過去問で専門科目を勉強するというものがあったので、それに従うことにしました。

4年生4~6月

コンタクトを取った教授の1人から「卒研生向けの説明会に来る?」というお誘いをいただいたので、内部生にまじって研究室の説明を聞きに行きました。
また別の先生からはゼミ見学のお誘いをもらったので、それも行きました。

また、この時期になると大学院の公式の説明会が合ったりもします。
もちろん行きました。
ちなみに、他大学でも学部時代の成績を使って推薦を獲得できるところもあるということなので、普段の勉強はないがしろにしてはいけません。

これらの説明会を聞いて、僕は志望校と志望大学を東京大学学際情報学府の先端表現情報コースに決めました。
ここでは、願書提出前にあらかじめ志望する先生とのコンタクトを取ることが求められます。
僕はあらかじめ取っていたので、それでOKとのことでした。

4年生7月

願書の提出がこの時期でした。
願書提出の時点で英語のテストの提出が求められるところもあったので、英語の対策は早め早めにするのが良いと思います。

4年生8月

試験本番です。

やった対策

1次対策

英語

英語に関してはもともとTOEICのスコアを持っていたので、それを使いました。
一応使った教材をあげておきます。

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3 (日本語) 大型本

2カ月で攻略TOEIC(C)L&Rテスト730点! (残り日数逆算シリーズ)

どちらも700点を越える点数を目指すものですが、これらを繰り返しすることで僕の場合は800点を越えるスコアに到達することができました。
もしかしたら最新版などあるかもしれないので、確認してみてください。

数学

数学は、マセマ式で攻略しました。

これらの基礎固めをしました。

専門科目

専門科目は、過去問と参考書で勉強しました。
しかし、僕の年から少し入試の形式が変わりました。
・電子情報学/機械情報学/都市工学/社会基盤学
・人間・環境/歴史・文化/メディア・コミュニケーション
からの選択になりました。

僕の専攻は電子情報工学だったので、論理回路やコンピュータアーキテクチャ・オペレーティングシステムなどの電子情報工学の勉強と、文化・人間情報学コースの推薦図書を使って勉強しました。
僕の場合、入試で出た電子情報学の問題がだいぶ難しかったので、後者の「人間・環境/歴史・文化/メディア・コミュニケーション」を選択しました。
あえて絞らずに学ぶ範囲を広げておいてよかったです。

参考書

参考書は以下のとおりです。

論理回路は、どのサイトでも以下の本がおすすめされていました。
『論理回路入門』坂井修一

コンピュータネットワークはこの本で1から勉強しました。
マスタリングTCP/IP 入門編(第6版)

プログラミングはこの本がおすすめされていましたが、僕はそこまで時間をかけられなかったです。

プログラミングコンテスト攻略のためのアルゴリズムとデータ構造

コンピュータアーキテクチャは名著のパタヘネ本です。分厚いですが、その分しっかり解説が載っているのでこれで十分だと思います。
https://amzn.to/2W92qAJ

2次対策

僕が試験で落ちたのは、2次対策が完全に甘かったからだと今では反省しています。

願書出願の時期に、自分の研究計画を提出しなくてはいけません。
自分がどんな研究がしたいのかを論理立てて発表できるか、これが大事になると思います。

ですが、当時の僕は初めて研究に触れたのが4月の段階。
それから研究のことを勉強し始めて、研究計画を7月に提出するのはなかなかきついものがありました。

とりあえず研究計画書を提出し、2次試験でも口頭発表しましたが、内容を今振り返ると、たしかに具体性に欠けるとも思えます。

2次試験では5人の教授を前にして、ガチガチにつめられます。
・その研究はどういう成果を残すのか?
・本当にやりたいことなのか?
・目的と手段がずれていないか、など
ちゃんと「審査」されているので、1次を合格しても気を抜いてはいけません。

実際に対策としてやったことは
・有名学会の論文を読む
SIGGRAPH、UIST、このあたりを見ました。筑波大学の落合先生の論文フォーマットが参考になりました。

・先生や先輩に見てもらう
ぶっちゃけこれをもっとしていればよかったと思います。

研究計画書の作り方は以下のサイトなど参考にさせてもらいました。

http://www.jaist.ac.jp/~as-asami/exam_research_plan/exam_research_plan.html

ちなみになのですが「あなたの技術的な強み」を聞かれて僕はちょっと答えに詰まってしまいました。
いろいろな学問領域が融合する学部だからこそ、自分の専門はしっかり持っておく必要があるんだな、そんなふうに思いました。

まとめ

ここまでつらつらと書いてみました。
僕は結局入学することはできませんでしたが、今は金沢で大学院生活を送っています。

このときの結果が僕の人生をどう変えるのか、それはまだわかりません。
でも、これからチャレンジする人には成功してほしいなと思いますし、もしこの記事がその助けになれば幸いです。

結果論になってしまいますが、僕はこの入試という目標があったので論文・英語、勉強などのモチベーションを保つことができました。
そしてその勉強は今でも活きています。(と信じています。)

なので、ぜひ挑戦してみてください。
成功することを祈っています!!