【書評】『ファクトフルネス』を読んだ感想!分析から始めること
・ファクトフルネスを読んだ
目次
『ファクトフルネス』ってどんな本なの?
ファクトフルネスを書いたのは、ハンス・ロリングという人です。
WHOやユニセフ、スウェーデンにて国境なき医師団の立ち上げに関わっているようなお医者さんです。
彼のTEDトークもあります。
そんなグローバルに活躍するハンスさんと、その息子さん夫婦で執筆したのが今回の本。
主に「世界を正しく見ることの重要性」が書かれています。
え、世界を正しく見るってどういうこと?
そう思いますよね?
僕たちは中学、高校での社会の授業で現代社会について教えられてきました。
でも、時代はどんどん進んでいるのです。
当時は正しかったことが今は違っているということがあるのです。
その時代の成長スピードについていけず、僕たちは世界に対してたくさんの誤解をしています。
例えば、僕も中学校の社会の授業では世界は発展途上国と先進国の2つに別れていると教わりました。
でも、それは昔の話みたいです。
この本では、もう世界は2つに分断されておらず、所得によって4つの段階に分けられるみたいです。
そんなふうに世界はどんどん良い方に進んでいるのですが、なかなか僕たちはニュースなどを見てもそれを実感できません。
その原因は何なのでしょうか。
この本の中では、それは人の本能のせいだとされています。
人には、刺激を好みドラマチックなニュースに目が言ってしまったり、つい焦って目の前のことを急いで済ませようとする本能があります。
この本能に邪魔されて正しく世界を見ることができないのです。
じゃあどうすれば正しく見れるのでしょう?
そこで登場するのが、この本で紹介されているファクトフルネスなのです。
ファクトフルネスとは?
では、具体的にファクトフルネスとは何なのでしょうか。
それはデータに基づいて正しく社会を見る10の方法のことです。
まとめていきます。
ネガティブなニュースに気をつける
僕たちはついネガティブなニュースに気を取られてしまいます。
でも、ネガティブなニュースが全てとは限りません。
良いことと悪いことが同時に起こることもあるし、悪いことの全体数は減っていることもあります。
悪いニュースを1つ知ったからといって過剰に反応しないことが大事です。
直線のグラフをあてはめない
僕たちはものごとの次を予想するときに直線をつかいがちです。
でも、実際直線でなく放物線かもしれないし、S字カーブかもしれない。
直線が全てではないのです。
恐怖に対処する
人間は怖いと思うものに対して過剰に反応してしまいます。
でも、その恐怖は本当に現実になるのでしょうか。
頻度と確率をもとにリスクをしっかり計算しましょう。
パターン化が全てではない
よく、パターン化して考えてしまいます。
日常への活かし方
人間のバイアスは絶対起こる
解除するためにはデータが必要
説いている問題が間違っているかも
行動の前の分析に力を入れよう
そう思った一冊