バルセロナからモンペリエへ日帰り|AVEの国際列車で3時間、帰りは夜行FlixBus

バルセロナからモンペリエへ日帰り|AVEの国際列車で3時間、帰りは夜行FlixBus

15分で読める旅行
目次
  1. 前日に決めた日帰りで、困ったこと
  2. 目当ての店は、土曜の昼に予約で埋まっていた
  3. 帰りのバスが「FlixBusの車両ではない」と当日に通知が来た
  4. バルセロナに着くのは深夜2時55分
  5. 行き|サンツ駅からAVEの国際列車でモンペリエ・サン・ロック駅へ
  6. 帰り|サビーヌ停留所から夜行FlixBusでバルセロナ北バスターミナルへ
  7. モンペリエで過ごした半日
  8. Carré Sainte-Anne|教会の中で見たジャウメ・プレンサの「Mirage」
  9. アンティゴーヌ|ボフィルが計画した巨大な街並み
  10. Odysseum|モールと映画館で、上映までの時間を過ごす
  11. まとめ|バルセロナからモンペリエへ土曜に日帰りする組み方

サンツ駅を出た列車は、パスポートを一度も見せないまま、フランスに入りました。

行き先を決めたのは前日の午後です。クリストファー・ノーラン監督の『オデュッセイア』を70mmのIMAXフィルムで観たくて、バルセロナから行きやすい上映館を探していました。プラハやロンドンも候補に考えていたところ、国境を越えたフランス南部のモンペリエにも上映館があると分かりました。その月の上映回はほぼ満席でしたが、翌日の回に空席を見つけたので、その日のうちに行きの列車と帰りの夜行バスを押さえ、宿は取らずに日帰りすることにしました。

映画そのものの体験は、noteに書いています。

内容
日程土曜日の日帰り(帰りは夜行バスで翌日2時55分着)
行きRenfe AVE(国際列車)バルセロナ・サンツ 8:14 → モンペリエ・サン・ロック 11:20。56.65ユーロ(前日にTrainlineで購入、手数料込み)
帰りFlixBus モンペリエ(サビーヌ)22:15 → バルセロナ北バスターミナル 2:55。20ユーロ程度
現地の移動徒歩とトラム

バルセロナに住んでいる人や滞在中の人が、週末にフランスへ1日だけ行くときの参考になると思います。宿を取らないぶん、深夜に帰り着く覚悟は要ります。

前日に決めた日帰りで、困ったこと

先に、うまくいかなかったことから書きます。どれも、行く前に知っていれば避けられたか、慌てずに済んだことです。

目当ての店は、土曜の昼に予約で埋まっていた

前日に決めたので、街の歩き方から食事の場所まで、プランは急いで組みました。ところが、昼ごはんの店として選んでいたレストランは予約でいっぱいで、入れませんでした。結局、旧市街を先に歩いて、あとから別の店のテラス席で昼を食べました。予約が必要そうな店を旅程に入れるなら、列車を取るのと同じタイミングで席も確保しておくのが確実です。

帰りのバスが「FlixBusの車両ではない」と当日に通知が来た

出発のおよそ3時間前、19時15分にFlixBusからメールが届きました。帰りのバスはFlixBusのロゴが入っていない車両で、Wi-Fiも使えないかもしれない、という内容です。緑色の車体を目印に探すつもりでいると、見落とすおそれがあります。メールには、アプリの「Track Your Trip」で車両を確認するよう書かれていました。夜行便に乗る日は、夕方以降のメールを見逃さないようにしておくと安心です。

バスの現在地や到着予定は、FlixBusの運行状況ページで予約番号から確認できます。

バルセロナに着くのは深夜2時55分

帰りの夜行バスは22時15分にモンペリエを出て、バルセロナ北バスターミナルに2時55分に着きます。日帰りできる代わりに、帰り着くのは真夜中です。バルセロナの地下鉄は、土曜の朝5時から日曜の夜まで止まらずに運行しているので、土曜の日帰りなら深夜着でも地下鉄が動いています。ほかの曜日の夜行便を使う場合は、到着後の移動手段を先に調べておいたほうがいいです。

治安にも気をつけたいところです。外務省の海外安全ホームページは、バルセロナでスリや置き引きが多い場所として、北バスターミナルやサンツ駅、地下鉄の駅構内と車内を挙げています。深夜に着いて移動する時間帯は特に、荷物から目を離さないほうがいいです。

行き|サンツ駅からAVEの国際列車でモンペリエ・サン・ロック駅へ

乗ったのは、Renfe(スペイン国鉄)のAVEの国際列車です。バルセロナ・サンツを8時14分に出て、乗り換えなしでモンペリエ・サン・ロックに11時20分に着きます。所要時間は3時間6分でした。

切符は前日にTrainlineで買い、運賃は「Básico」で55ユーロ、手数料1.65ユーロを足して56.65ユーロです。Básicoは払い戻しができず、変更は出発24時間前まで10ユーロで1回だけという条件でした。前日に買う場合は、変更できる期限がほぼ過ぎている点に注意が必要です。一方で、出発前と到着後の4時間は近郊線(Cercanías)に追加料金なしで乗れる条件も付いていました。

バルセロナからフランス南部へ向かうRenfe AVEの国際列車は、全席に電源と無料Wi-Fiがあります。

車内は快適で、Wi-Fiもしっかりつながりました。途中で隣の席にフランス人の陽気なおじさんが座ったので英語で話しかけてみたら、冗談めかして露骨に嫌そうな顔をされました。フランス人は英語で話しかけられるのを嫌がる、という話は聞いたことがありましたが、実際にやられると笑ってしまいました。

フランスに入ってからの車窓。線路の脇に潟が広がり、その奥に山並みが続きます

この日は、国境でパスポートを確認されることはありませんでした。車内で過ごしているうちに、列車はフランス側を走っていました。

帰り|サビーヌ停留所から夜行FlixBusでバルセロナ北バスターミナルへ

帰りのバスが出るのは、モンペリエ中心部の南西にあるサビーヌ(Sabines)停留所です。映画館のある東側のOdysseumから、トラムを乗り継いで移動しました。

映画のあとは夕食をとる時間がなかったので、タコスだけで済ませました。バスに乗る前にしっかり食べたいなら、移動時間を多めに見ておいたほうがいいです。

バスに乗る前のタコス。これがこの日の夕食でした

料金は20ユーロ程度でした。夜行便でしたが、隣の席は空いていたので、ゆったり座れました。

モンペリエで過ごした半日

11時20分に着いて、22時15分のバスに乗るまでの約11時間が、モンペリエで使えた時間です。回った順に並べると、次のようになります。

  • 11:20

    モンペリエ・サン・ロック駅

    バルセロナ・サンツから3時間6分で到着。

    中心部


  • コメディ広場

    駅から歩いてすぐ。カフェのテラス席が並んでいます。

    中心部


  • Carré Sainte-Anne

    教会を使った美術館で、ジャウメ・プレンサの「Mirage」を見ました。

    旧市街エキュソン


  • テラス席で昼食

    目当ての店が満席だったので、別の店に入りました。



  • アンティゴーヌ地区

    リカルド・ボフィルが計画した、古典建築風の巨大な地区です。

    アンティゴーヌ


  • Odysseum

    トラムで移動。モールと映画館Pathé Odysseumがあります。

    Odysseum


  • デカスロン

    上映までの時間に、モールの中で買い物。

    Odysseum


  • Columbus Café

    モールの中のカフェで休憩。

    Odysseum


  • Pathé Odysseum

    この旅の目的、70mm IMAXの『オデュッセイア』。

    Odysseum


  • 22:15

    サビーヌ停留所

    夜行FlixBusでバルセロナへ。

    サビーヌ
駅を出てすぐのコメディ広場。ドームを載せた建物の前に、テラス席が広がっていました

初めてのフランスで、初めての南仏でした。フランス語はまったく分かりませんが、これまで行ったヨーロッパの街と比べて雰囲気が穏やかで、気持ちよく歩けました。

Carré Sainte-Anne|教会の中で見たジャウメ・プレンサの「Mirage」

旧市街エキュソンの中にあるCarré Sainte-Anneは、19世紀に建てられたサン=タンヌ教会を、市が現代美術の展示スペースにした場所です。行ったときは、ジャウメ・プレンサの「Mirage」をやっていました。会期は2026年6月3日から11月1日までで、入場は無料です。

身廊の中央には、口元に指を当てた巨大な顔の彫刻がありました。ステンレスの網目でできていて、向こう側のステンドグラスが透けて見えます。テーマは「沈黙」です。教会という場所で大事にされてきたのに、目には見えないもの。それを、骨組みだけでできたような半透明の形で見せています。コンセプトの面白さと、それをどういう素材と形で表すかの組み合わせが面白いと思いました。

網目の顔の向こうに、ステンドグラスが透けて見えます。口元に当てた手も網目でできていました

プレンサはバルセロナ出身の作家です。開館は火曜から日曜で、9月以降は10時〜13時と14時〜18時です。駅から歩いて行ける距離で入場も無料なので、到着してすぐの時間に組み込みやすい場所でした。

アンティゴーヌ|ボフィルが計画した巨大な街並み

旧市街から東へ抜けると、アンティゴーヌ地区に入ります。建築家リカルド・ボフィルが全体の計画を手がけた地区で、1979年に構想され、1983年に工事が始まりました。広さは36ヘクタールあります。ボフィルもバルセロナの建築家なので、この日はバルセロナゆかりの作家と建築家の仕事を続けて見たことになります。

実際に歩いてみると、計画して作られた街としての大きさと整い方がすごかったです。少し前に歩いた旧市街の細い路地とは、正反対の街並みです。

アンティゴーヌで見かけた金色のトラム。クリスチャン・ラクロワがデザインした4号線の車両です

モンペリエのトラムは、路線ごとに車体のデザインが違います。3号線と4号線はデザイナーのクリスチャン・ラクロワが手がけていて、4号線は金色の車体です。

Odysseum|モールと映画館で、上映までの時間を過ごす

アンティゴーヌからトラムで東へ向かうと、大きなショッピングモールと映画館が集まるOdysseumに着きます。今回の目的だった70mm IMAXの上映館、Pathé Odysseumもここにあります。

Odysseumのモールの中。空き区画の壁一面に、植物柄のサインが貼られていました

上映までの時間は、モールの中のデカスロンで買い物をしたり、Columbus Caféで休んだりして過ごしました。午後に着いてから夕方の上映まで、移動せずにモールの中だけで時間を使えました。

Pathé Odysseumの外観。『L'ODYSSÉE』の大きな看板が出ていました

まとめ|バルセロナからモンペリエへ土曜に日帰りする組み方

行きはサンツ駅8時14分発のAVE国際列車で、モンペリエに11時20分に着きます。帰りはサビーヌ停留所22時15分発の夜行FlixBusで、バルセロナ北バスターミナルに2時55分に着きます。この組み合わせで、モンペリエでは約11時間を使えました。

前日に決めても、列車とバスの席は取れました。取れなかったのは、昼ごはんに目星をつけていた店の予約です。帰りのバスは当日に車両変更のメールが来ることがあり、バルセロナに着くのは深夜です。土曜に行けば、到着後も地下鉄が動いています。

同じくバルセロナから短い日程で出かけた、イビザの旅はこちらです。

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