デジタルノマドとして生きる

日本を出て海外で働くという選択を、フリーランスエンジニアの視点で考える連載。なぜ出るのか、何が必要か、出たあとの暮らしはどう変わるか。

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デジタルノマドとは、インターネットを使って働く場所を自分で決める生き方のことです。旅をしながら移動を続ける人も、ひとつの国に腰を据えて働く人も含まれます。日本語ではいま、海外から日本へ来る人を指す言葉として語られることが多いのですが、この連載が書いているのは日本を出て海外で働く側の記録です。

書いているのは井上周。スペイン・バルセロナに住むフリーランスエンジニアで、LLM/RAG を使ったプロダクトを開発しながら暮らしています。2025年にサハラマラソン(250kmを7日間で走る砂漠のレース)を完走し、2026年5月に東京からバルセロナへ移りました。憧れの写真ではなく、いつ何を用意して何につまずいたかを順番どおりに残しています。

よくある質問

デジタルノマドとは?

インターネットを使い、働く場所を自分で決めて生活する人のことです。旅をしながら移動を続ける人も、ひとつの国に腰を据えて働く人も含まれます。会社に雇われているかどうかは関係なく、働く場所を勤め先ではなく自分が決めていることが共通点です。

「デジタルノマド」と「ノマドワーカー」は何が違う?

日本語の「ノマドワーカー」は、カフェやコワーキングスペースなど国内で場所を変えて働く人を指すことが多い言葉です。「デジタルノマド」はそこに国境をまたぐ意味が加わり、滞在ビザ・税金・社会保険といった居住地に関わる論点が付いてきます。日本での検索数は現時点ではノマドワーカーのほうが多く、デジタルノマドはまだ一般的な言葉になりきっていません。

日本人がデジタルノマドとして海外で働くには何が必要?

大きく3つあります。ひとつめは滞在の資格で、観光の範囲で済ませるのか、就労や居住を認めるビザを取るのかを決めます。ふたつめは仕事の継続性で、移動しても収入が途切れない契約や案件の形が要ります。みっつめは税金と社会保険の整理で、どの国の居住者として扱われるかによって扱いが変わります。この順番で詰めると迷いが減ります。

スペインのデジタルノマドビザ(DNV)とは?

スペインが設けている、国外の企業や取引先から報酬を得ながらスペインに居住して働くための在留資格です。申請には収入や契約関係、無犯罪証明などを示す書類が必要で、日本から申請する場合は公認翻訳やアポスティーユといった認証の手配が発生します。実際に日本で揃えた書類の一覧と、それぞれをどう手配したかはこの連載に書いています。

移動を続けず、ひとつの街に住んでもデジタルノマドと言える?

言えます。移動の回数や訪れた国の数が条件ではないからです。働く場所を自分で決めているかどうかが軸で、腰を据えて暮らすほうが仕事にも生活にも集中できる場合があります。バルセロナを選んだ理由と、その手前にあった迷いはバルセロナ移住記に書いています。

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