映画『素晴らしき哉、人生!』感想——「自分がいなければよかった」と思ったジョージの話
Amazon Primeで『素晴らしき哉、人生!』を観ました。
あらすじ
1945年のクリスマスイブ、ジョージ・ベイリーという男が自殺を図ろうとしています。彼の周囲の人間の祈りが天国に届き、翼を持っていない二級天使クラレンスが翼を得るための使命として彼を助けることになります。
物語はジョージのこれまでの人生を振り返ります。大学へ行きたい夢、海外を旅したい夢——そうした夢を持ちながらも、仕事や家族を優先して諦め続けてきた人生です。そしてクリスマスイブの朝、叔父が銀行で多額の預金を紛失し、帳簿の穴が発覚して刑務所行きになる寸前まで追い詰められます。
「生まれなければよかった」——絶望したジョージに、天使クラレンスは「あなたがいなかった世界」を見せます。
「誰かの役に立っている」は気づきにくい
成果や業績で評価される場面が多いと、「自分は役に立たない人間だ」と感じる瞬間があります。ジョージもまさにその状態でした。
でも、この映画が見せるのは「自分がいなかった世界」です。自分の存在が誰かの人生に影響を与えていたことは、普段の生活の中では見えにくい。
そのことを踏まえて、感謝を日頃から口に出して伝えようと思いました。
ジョージは幸せだったのか
見終わった後、ずっとこの問いが残りました。
エンディングでジョージは幸せそうに見えます。でも、彼が本当にやりたかった「大学に行く」「世界を旅する」という夢は実現されていません。他の人のために自分の時間を捧げ続けた結果、自分の夢を手放しました。
これを「幸せ」と呼んでいいのか、自分はすんなり頷けませんでした。彼には自分の人生を生きる権利があった。けれども、彼が下してきた決断があったからこそ得られた体験や人との縁もある。
人の幸せに深く関わるのは「他者」だということは確かだと思います。でも、自分の夢と他者への貢献のバランスをどう取るかは、この映画を観た後もまだ考えています。
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