本の選び方・探し方5つ——積読が増える前に知っておきたい基準

本の選び方・探し方5つ——積読が増える前に知っておきたい基準

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「本を読もう」と思ったとき、何を選べばいいかわからなくなることがあります。大学時代に書評ブログを書いていた時期、年間50〜60冊を読んでいましたが、最初は毎回「何を読むか」で迷っていました。試行錯誤の末に落ち着いた選び方を5つ紹介します。

基本は「誰かの推薦本」から選ぶ

自分よりたくさん本を読んでいる人、特定の分野に詳しい人、本の専門家——そういった人が選んだ本はハズレが少ないです。インターネットやSNSで、以前よりも簡単にそういった人の推薦にアクセスできるようになったので、積極的に活用しています。

以下の5つは、その「誰か」を見つける場所と、自分が何を読むか決める流れです。

1. SNSで読書家をフォローする

書店員・作家・読書家がSNSで本の紹介をしていることが多いです。そうした人をフォローしておくと、タイムラインが自然に本の情報ソースになります。

自分は大学時代、読書量が多そうな書評アカウントをいくつかフォローしていました。「気になった本はリストに入れておき、財布と相談しながら買う」という流れが習慣になると、「何を読むか」で迷う時間が減ります。気になったときにすぐ買えない場合は、読書管理アプリの「読みたい」に入れておくだけでも選択肢が溜まっていきます。

2. Substackや書評ニュースレターを読む

2018年頃は書評メルマガが主流でしたが、今はSubstackをはじめとするニュースレタープラットフォームで、本の紹介に特化した発信をしている人が増えています。

ビジネス書・人文系・SF・ノンフィクションなど、ジャンルごとに専門的な書き手がいます。新刊の内容をざっと把握してから「自分に必要か」を判断できるので、衝動買いによる積読を減らせます。本田直之さんの『レバレッジ・リーディング』でも、書評情報を活用した選書が紹介されていた手法です。

選書の考え方の参考になった本『レバレッジ・リーディング』本田直之 Amazon で探す

3. 本の中に出てくる本をチェックする

読んでいる本の中に、著者が影響を受けた本や参考文献が出てくることがあります。面白いと感じた著者がどんな本を読んできたかは、その著者の考え方の源泉になっていることが多いです。

これが自分のなかで一番「当たり」が多い選び方です。読書量が増えるにつれて、気になる著者が読んだ本を追っていく連鎖が自然に起きるようになりました。

4. テーマを決めて検索する

何か学びたいことがあるときは「〇〇 おすすめ 本」で検索します。その分野の入門書をまとめた記事が見つかることが多いです。

一つ注意しているのは、学びたいテーマがあるときほど難しい本を選びたくなるという点です。入門より少し上のレベルの本を選ぶと、途中でモチベーションが落ちて本ごと積読になりやすいです。入門書から始めるほうが、結果的に早く本題に入れます。

5. 書店をぶらぶらして偶然に出会う

検索では、自分がすでに興味を持っているものしか見つかりません。書店に行くと、知らなかったジャンルや書店員の推薦など、思わぬ出会いがあります。

特にあてもなく棚を眺めているときに、タイトルと装丁が気になって手に取る——そういう出会いが、後になって「あの本がよかった」になることがあります。検索では絶対に出会っていなかったと思える本が、書店にはあります。

「なぜか気になる」という感覚を信じて選ぶのも、選書の立派な方法です。

書店巡りで特に役立つのは、「棚の並び」を意識することです。自分が手に取りたい本の隣に、テーマが近い別の本が置いてあることがよくあります。書店員が意図的に配置しているケースも多く、その流れで「この著者とこの著者を一緒に読むといい」という組み合わせを発見できることがあります。検索エンジンのレコメンドとは異なる、人間の目利きによる配置から思わぬ収穫が得られます。

番外編:最近はYouTubeやAIも使える

5つの方法に加えて、ここ数年で新しい入り口も増えました。一つはYouTubeで、本の要約や書評を専門に発信するチャンネルが充実しています。読む前に概要をつかんだり、自分に合う内容かを判断したりするのに便利です。

もう一つはAIに相談する方法です。「〇〇に興味があるが何から読めばいいか」と聞くと、その分野の定番書を挙げてくれます。ただしAIは実在しない本やまちがった著者名を答えることもあるので、挙がったタイトルは書店や書評で裏を取ってから買うのが安全です。入り口として使い、最終的な判断はこれまでの5つの方法と組み合わせるのがちょうどいいと感じています。

5つの方法を使い分けるコツ

5つを紹介しましたが、すべてを同時に使う必要はありません。たとえば、普段はSNSやニュースレターで気になった本をリストに溜めておき、学びたいテーマがはっきりしたときは検索、新しい分野を開拓したいときは書店、というように目的に合わせて選ぶと無理なく続けられます。どれが自分に合うかは人によって違うので、いくつか試して手応えのあるものを残していくのがいいと思います。

大切なのは「情報を集めすぎない」ことだと感じています。選択肢が多すぎると、どれにしようか迷って逆に手が止まります。SNSのフォロー数を絞る、購読するニュースレターを2〜3本に限定するなど、情報の入り口を意図的に絞ることが積読の増加を防ぐ一つの手段です。

リストに入れる段階でも、「なぜこの本を読みたいと思ったか」を一言だけメモしておくと便利です。時間が経ってから見直したときに「あ、あのときこれが気になっていたんだ」と文脈が戻ってきて、読む優先度を判断しやすくなります。

選んだ本をどう活かすかについては、こちらも参考にしてください。

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井上 周(Amane Inoue)の個人ブログです。技術・読書・ドラマ・旅・大学生活のことを書いています。