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【書評】『僕は君たちに武器を配りたい』の内容まとめ・感想!厳しい日本社会で生き残る「ゲリラ戦」のススメとは?

 
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こんにちは!あまねです!

今日は瀧本哲史さんの『僕は君たちに武器を配りたい』という本を読んだので、感想をまとめたいと思います。

この本は、2011年に出版されています。
作者の瀧本哲史さんは投資家でありながら京都大学にて起業などを教えてらした方です。2019年に亡くなれています。

この本の中で筆者は「これからの日本社会を生きる上で、『投資家的な生き方』が大事だ」と主張しています。

実際に投資の世界で生きてこられ、京都大学にて学生との交流もあった瀧本さんが考えるこれからの日本社会、そしてその時代を若者がどう生きていくべきかを考察しています。

若者必読の書と言っても過言ではないでしょう、

ぼくが『僕は君たちに武器を配りたい』を読んだきっかけ

ぼくが初めてこの本を読んだのは、大学院の1年生のときでした。

4年間一緒に過ごした同期が卒業し、大学に1人取り残されたような気持ちで研究を頑張ろう、そんなふうに思っていた時期です。

同期が社会人として卒業した中で、僕も彼らに負けないようにしないとな、そんなふうに思っていました。

ぼくはSNSで「新社会人におすすめの1冊」のような記事を見つけます。
その中で紹介されていたのが、この『僕は君たちに武器を配りたい』でした。

『僕は君たちに武器を配りたい』の内容・要約

『僕は君たちに武器を配りたい』の内容は最初に説明したとおり、「これからの日本社会を生きる上での投資家的に生きる方法」です。

ポイントまとめです。

  • これまで大学が提供してきた「知識をたくさん頭脳に詰め込んで専門家になれば安泰に過ごせる」というストーリーが世界規模で急速に崩れつつある。
  • 勉強ブームはビジネスのために起こされたものだ。資格をみんなが取れるようになり、供給が過多になっており、さらにインターネットによる教育コストの低下により、勉強しても意味がない
  • 物があふれると、価格でしか差別化できなくなり、コモディティ化して、結果として買い叩かれる。企業としては同じスペックなら安い人材を採用するからだ。
    だからこれからは「他の人に代替されない」スペシャリティを目指す必要がある。そのためには資本主義の仕組みをよく理解して、どんな要素がコモディティとスペシャリティをわけるのか熟知すること。
  • 資本主義の本質は、「市場」が正しいことを決定するという考え方
  • お金を増やすのは「より少ないコストで、みんなが欲しがるものを作った人」。
  • 技術革新によって、日本のものづくり「すり合わせ」の価値が低下した。さらに、日本内需の拡大は見込めない。国への信用が下がり始めている。
  • 今後は個人レベルでビジネスモデルを変える、または新たなビジネスモデルを作り出すということに挑戦する必要がある。
  • 学生起業だと、若さだけが差別化となり、コモディティ化してしまうケースが多い。就職して差別化要素を見つけることの方が大事だ。
  • 投資の基本は、まだ誰も注目していない時期に買い、まだ早すぎるくらいで売り抜けること。今アツいと来ている会社は、この先衰退していく恐れが十分にある。
  • 内需だけでなく、海外に飛び出していくことも考えよう。
  • 急速に伸びているように見える会社や、流行に乗る会社も避けたほうがよい。
  • 「今はニッチな市場だけど、現時点で自分が飛び込めば数年後に10倍か20倍の規模になっているかもしれない」という視点。
  • 顧客を大切にする会社は従業員も大切にする。
  • トレーダー(商品を運んで遠くで売る)、エキスパート(専門性を高めてスキルで売る)、マーケター(商品に付加価値をつけて市場に合わせる)、イノベーター(これまでとは違う仕組みを作り出す)、リーダー(人を動かす)、インベスター(投資家として市場に参加する)
  • 情報化によって、購買行動が変化しているので、営業マンにみられるトレーダーは生き残りにくい。
  • 産業構造の変化が早すぎる社会においては、専門性が陳腐化する。
  • 望ましいのは後半4つのタイプを個人が使い分けることである。
  • マーケターの仕事は「顧客を再定義」することである。資本主義に置いてコモディティ化は必須だが、「ストーリー」で差異が生まれる。マーケターとはストーリーを作り出すことが出来る人のこと。個人に落とし込むと、自分が得たスキルを、どの市場でどのように売るかを考えること。
  • 成功できる人は自分でマーケットを作っている。
  • 落ち込んでいる業界でも、それまでのニーズが確実にあるため、イノベーションのチャンスが確実にある。
  • 起業家が新しいビジネスを見つけるときの視点として、「しょぼい競合がいるマーケットを狙え」というものがある。あえて会社に入り、TTP、業界を研究することは大いに意味があることだ。
  • イノベーションとは「新結合」、特定分野の専門家になるのではなくて、いろいろな専門技術を知っていてその組み合わせを考えられるようになる人間。その業界での「常識」を書き出し、ことごとくその反対を検討すればよい。
  • リーダーには優秀だがわがままな人をマネージする力も大事だが、優秀でない人をマネージする力の方が重要。
  • 大体のリーダーは狂人だ。
  • 自分の中の「ダークサイド」がリーダーシップにつながる。
  • そこまでクレイジーになれなくても、リーダーの言葉を翻訳して伝えるという役割も組織の中では重要だ。
  • 投資家的な発想を学ぶことがもっとも重要だ。
  • シリコンバレーの投資形は、リスク回避よりもリスクをとっても投資回数を増やすことを重視する。
  • 人生のあらゆる局面で、「ハイリスク・ハイリターン」の投資機会をなるべくたくさん持つことが重要である。
  • サラリーマンは自分の人生のリスクを会社に管理されている状態だ。
  • 人生の重大な決断をする際に覚えておくべきは「リスクは分散させなくてはならない」ということ、「リスクとリターンのバランスが良い道を選べ」というものである。
  • 短期的な掛けではなく、長期的な視点で意味のあることに投資せよ。また同時に「人を見て投資せよ」。
  • 新聞に載っている情報は裏がある。公開株に飛びつくのは、カモネギである。
  • 世の中はトレンドとサイクルである。不可逆な変化と繰り返しの変化で成り立っている。このどちらのシナリオにも掛ける。
  • 資本主義では自分の少数意見が将来、多数意見になれば報酬を得られる。この市場の歪みに築くには、人々と違う「インプット」をすること。公開情報ではなくて、自分の知識や労働力や人脈を投資してインサイダー取引をすればよい。株式以外にもコネクションや、労働力と行った投資ができる。
  • 苦境にある人に投資をするとリターンが大きい。
  • 技術者や起業家のような「売るもの」がある人は、英語ができないと非常に損をする。
  • 「この会社は伸びる」という読みに掛けるのであれば、その会社に株主として参加するとか、利益と連動するボーナスをもらうとかで業歴連動型のポジションに身を置く必要がある。
  • 大切なのは自分で調べるひと手間をかけること。
  • できるだけ長い目で成長する産業に投資すべき。
  • 大学で学ぶ本物の教養には深い意義がある、という価値観は世界共通。
  • 資本主義を生きていくための武器とは、勉強して手に入れられるものではなく、現実の世界での難しい課題を解決したり、ライバルと言った敵を倒して初めて手に入るものだ。
  • 人生ではリスクをとらないことが大きなリスクとなる。

僕にとってはこんなことが印象的でした。

『僕は君たちに武器を配りたい』を読んだ感想

とにかくこの本にはたくさんの情報が載っていました。
今後僕たちがどう生きていかなくてはいけないのか。

それをとても詳しく、そしてわかりやすく説明してくれている1冊だと思います。

特に僕が一番刺さったのは「コモディティ化」の話です。
「コモディティ」とは、市場に出回っている商品の価値がなくなってしまい、消費者にとってはどの商品を買っても大差がない状態のことを指します。これは資本主義、特に成熟した市場において起こりうる事態です。

現在の日本においても起きていることだと思います。
そんな社会において生きていくにおいて、自分という人間のコモディティ化を避けなくてはいけないなと思いました。

僕はエンジニアになろうと思っていたので、自分の技術力がものをいいます。
しかし、結局自分の技術力もコモディティ化してしまうんです。
だから、しっかりと自分の技術を「どこで売るのか」こうした考え方や、自分のストーリーをどのように作り、どう他人との差異を出していくのか、こうしたことを考えていく必要があると思いました。

さらに、人生の局面においては選択肢のリスクとリターンを比較する必要があり、その中で

  • しっかりと自分で調べ、
  • 他人はまだ疑問を持っているが
  • 長期的に見て
  • ハイリスク/ハイリターン

となる決断を多くしていくことが大事なのだと思います。

あとは、やっぱり英語力ですね。
就活中に、某大手IT企業のエンジニアさんに「学生時代にやっておくべきことは何ですか?」という質問をしたら、「英語だね」と即答されたことを思い出しました。

やっぱり英語の力は大事みたいです。

次に読みたい!

関連図書をまとめておきます。

『なぜゴッホは貧乏でピカソは金持ちだったのか』
山口揚平さんの本です。
貨幣や信用といった観点から、資本主義について解説してくれている本です。

『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』
こちらは、リクルート出身で校長先生をされている藤原さんがどうすれば「コモディティ化」しない人材になれるか。
これをキャリアの掛け算を使ってくれています。

『投資で一番大事な20の教え』
投資の時に大切な心構えが書かれた本です。

Youtuberたちによる解説

この本を紹介しているYoutuberたちも多くいました。

 

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